テレビ(フルHD、4K)の見やすい視聴距離|サイズごと解説

2024.05.08

転居した際や、買い替えた際など、テレビのサイズや配置に迷う事がよくあります。
テレビのサイズに応じた視聴距離(テレビと、テレビを見る為に座る位置間の距離)を知る事で、テレビのサイズや配置の基準となり、快適な映像生活を送る事ができます。

 

視聴距離が近すぎると、テレビ画面が視界からはみ出てしまい、映像が捉えにくくなります。
また、映像を構成するテレビ画面のつぶがはっきりしてしまい、映像が粗く感じてしまいます。

 

逆に、テレビとの距離があくと、画像が小さくなり迫力が失われたり、文字が小さくなって読みづらくなったりします。

 

この記事では、適切な「視聴距離」をフルHD、4Kごとに解説します。
  • フルHDテレビの最適な視聴距離は「画面高さの約3倍」
  • 4Kテレビの最適視聴距離は、「画面高さの約1.5倍」
  • 目が疲れないテレビの視聴距離を確保しよう|実際の設置距離
  • テレビサイズごとの視聴距離の表
プロジェクターの視聴距離(投影距離、設置距離)の解説はこちら→
「プロジェクターの投影距離(投写距離、設置距離)を解説|標準、短焦点、超短焦点」
https://www.aladdinx.jp/blogs/popin-owned/projector-touei-kyori

4Kテレビの視聴距離は、「画面高さの約1.5倍」

4Kテレビの場合は、「画面高さの約1.5倍」した距離が、視聴距離の目安と言われています。
フルHDテレビの約半分となる視聴距離です。

 

しかし、この距離だと、実際に室内に設置して見た場合、圧迫感を感じるほどの近さとなります。
詳細に見たい、集中して見たい等の場合には適しているかもしれませんが、通常の暮らしの中では、近すぎると感じる事がほとんどとなる距離です。

フルHDテレビの視聴距離は「画面高さの約3倍」

ブラウン管テレビの時代は、「画面の高さの約5~7倍」が必要な視聴距離とされていました。
現在は、より精密な画面となり、近づいて視聴しても、映像の美しさが損なわれにくいため、「画面高さの約3倍」と言われています。

 

この「画面高さの約3倍」という視聴距離の基準は、
「視力1.0の人間がハイビジョン画面(アスペクト比16:9)を視聴する際に、画面の走査線(テレビやディスプレイの画面の水平方向の線の事)が気にならない距離」
として算出されています。

 

「画面高さの約3倍」は、走査線が見えない『最短距離』として指標となっています。
この視聴距離を踏まえて、「画面高さの約3倍」で見た際に最適になるように制作している映像作品が多数あります。
特に3D映像作品では、見え方、立体効果などにおいて、この視聴距離が重要な指標となっています。

目が疲れないテレビの視聴距離を確保しよう|実際の設置距離

フルHDテレビでは「画面の高さの3倍」、4Kテレビの場合は「画面の高さの1.5倍」と言われる視聴距離。

 

この距離は、「視力1.0の人が視聴する際に、画面の走査線(テレビやディスプレイの画面の水平方向の線の事)が気にならない距離」。
確かに映像はきれいに見られますが、快適かはまた別となります。

 

動きのある映像を見る場合、画面が近すぎると、目の疲れや、乗り物酔いに似た「画面酔い」の元となってしまいます。

実際はメーカー推奨の設置距離より距離を取る場合がほとんど

日本人間工学会が2012年1月に発表した「薄型テレビの人間工学設計ガイドライン」では、実際の家庭での薄型テレビの視聴距離を計測し、まとめています。
  • サンプル:27名
  • 画面サイズ:24~65インチ
  • HDテレビでの数値
この統計によると、実際の視聴距離は、多くの場合「画面高さの約3倍」よりも大きい数値の倍率となっており、遠くから視聴されている実態がわかります。
画面インチ数  画面高さの倍率 視聴距離
24インチ 5.8倍 1.7メートル
26インチ 5.6倍 1.8メートル
32インチ 5.1倍 2.0メートル
37インチ 4.8倍 2.1メートル
40インチ 4.6倍 2.3メートル
42インチ 4.5倍 2.4メートル
46インチ 4.4倍 2.5メートル
50インチ 4.2倍 2.6メートル
52インチ 4.2倍 2.7メートル
55インチ 4.1倍 2.8メートル
58インチ 4.0倍 2.9メートル
60インチ 4.0倍 3.0メートル
65インチ 3.9倍 3.1メートル
※日本人間工学会「薄型テレビの人間工学設計ガイドライン」9.観視距離の図表4より抜粋
「画面高さの約3倍」以上の距離が必要になる場合が多い事を踏まえて、設置場所の広さに合わせたテレビ画面のサイズを決める必要があります。

 

参考:
一般社団法人 日本人間工学会「薄型テレビの人間工学設計ガイドライン」
https://www.ergonomics.jp/official/page-docs/product/guideline/TV_guide_2012.pdf
一般社団法人 日本オーディオ協会「ホームシアター映像 調整・環境 ガイドライン(基礎編:Ver.1.0)」
https://www.jas-audio.or.jp/jas-cms/wp-content/uploads/2013/10/131023_guideline_v1_0.pdf

液晶テレビ4Kテレビは視聴距離が近いと目が悪くなるのか

室内のレイアウトでテレビ画面までの距離が近い、お子さんが番組に集中してしまってついついテレビ画面に近づいてしまったり…
視聴距離が近くなると、目への影響が気になるものです。

 

テレビやパソコン、スマホ、タブレットなど、モニター画面を見る時間が増えている現代、適切な距離を取って、目のトラブルを減らす必要があります。

 

目で近くのものを見る際、目のレンズ(水晶体)を調節する筋肉(毛様体筋)が使われ、ピントをくっきりと合わせています。
テレビ画面を近くで見続けると、レンズ調節の筋肉が常に働く事となり、この筋肉の疲れが「眼精疲労」「近視」などのトラブルを引き起こす原因となります。

 

テレビ視聴の際は、目の健康のためにも、近づき過ぎない適切な距離が重要となります。

 

公益社団法人日本眼科医会「目についての健康情報」
https://www.gankaikai.or.jp/health/42/

テレビサイズごとの視聴距離の表

ここでは、テレビのインチ数ごとに、
  • フルHDの視聴距離
  • 4Kの視聴距離
  • 実際に見やすい視聴距離
を、分かりやすく表にまとめます。
インチ数 フルHDの視聴距離 4Kの視聴距離 実際に見やすい視聴距離
24インチ 0.9メートル 0.45メートル 1.7メートル
26インチ 1.0メートル 0.5メートル 1.8メートル
32インチ 1.2メートル 0.6メートル 2.0メートル
37インチ 1.4メートル 0.7メートル 2.1メートル
40インチ 1.5メートル 0.8メートル 2.3メートル
42インチ 1.6メートル 0.8メートル 2.4メートル
46インチ 1.7メートル 0.9メートル 2.5メートル
50インチ 1.9メートル 1.0メートル 2.6メートル
52インチ 1.9メートル 1.0メートル 2.7メートル
55インチ 2.0メートル 1.0メートル 2.8メートル
58インチ 2.2メートル 1.1メートル 2.9メートル
60インチ 2.2メートル 1.1メートル 3.0メートル
65インチ 2.4メートル 1.2メートル 3.1メートル
※画面サイズはメーカーにより差があるので、おおよその数値となります。
※「実際に見やすい視聴距離」はHD画面でのデータとなります。

テレビのインチごとの幅と高さ|cm(センチメートル)

テレビのサイズはインチ表記となっているので、ここでは身近なセンチメートル単位での表を記載します。
画面サイズ(対角線) 16:9
インチ(型) センチ 高さ(cm) 幅(cm)
19 48.26 23.70 42.10
24 60.96 29.90 53.10
32 81.28 39.80 70.80
37 93.98 46.10 81.90
40 101.60 49.80 88.50
43 109.22 53.50 95.20
45 114.30 56.00 99.60
48 121.92 59.80 106.20
49 124.46 61.00 108.50
50 127.00 62.30 110.70
55 139.70 68.50 121.70
58 147.32 72.20 128.40
60 152.40 74.70 132.80
65 165.10 80.90 143.90
70 177.80 87.20 154.90
75 190.50 93.40 166.00
80 203.20 99.60 177.10
85 215.90 105.80 188.20
100 254.00 124.50 221.40

 

※現行の主流縦横比16:9の表となります
※メーカーによる誤差もございます
※実際のテレビの大きさには、画面に加えて、周囲のフレーム、スタンド等の大きさが含まれます

 

出典:サイズ.com「テレビのサイズ」
https://www.sizekensaku.com/sonota/tv.html

大画面かつ視聴距離・位置も調節しやすいAladdin Xシリーズ

大画面で映像を楽しみたいけれど、設置距離の確保が難しい。そんな場面に強いのが、Aladdin Xシリーズのプロジェクターです。
プロジェクターであれば、「設置場所=画面の場所」ではないので、映像の投影面を見たい場所・見やすい場所から楽しむ事が可能です。

照明一体型3in1プロジェクター・Aladdin X2 Plus(アラジン エックス 2 プラス)

専用の短焦点レンズを搭載しているので、設置距離が壁から短くても、鮮明で迫力のある大画面を楽しめます。

 

投影調整範囲も、上下左右に気軽に調整可能。
上下可動域:0~32度
台形補正:水平40度, 垂直40度
投影したい面に合うように、ぴったりとした画面サイズにフィットさせられます。 Aladdin X2 Plusは、天井の引掛シーリングに取付ける照明一体型のプロジェクターなため、テレビのように部屋の広さ、設置場所の確保などに困りません。 設置距離は、「天井の引掛けシーリング(シーリングライトの中心部)から壁までの距離」となります。
設置距離0.85mで約40インチ~設置距離2.09mで約120インチまで投影可能です。
見やすい画面サイズに変更が出来るのは、プロジェクターならではの強みです。

超短焦点プロジェクター・Aladdin Marca(アラジン マルカ)

超短焦点プロジェクターの「Aladdin Marca(アラジン マルカ)」なら、投影面までの距離が短く済み、設置場所の自由度が高くなります。
スタイリッシュなデザインとナチュラルな表面素材で、どんな空間にもフィットします

 

自動でのフォーカス合わせや台形補正はもちろん、壁色自動調整機能も搭載。
  • 壁から24cmで100インチの大画面が楽しめる
  • ブルーライト低減性能は、国際認証機関SGSの認証を取得。
    より目に優しい映像視聴が可能。
様々な間取りにフィットさせる事が可能なAladdin Xシリーズで、快適な映像ライフを楽しみましょう。

 

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Aladdin Marca(アラジン マルカ)は壁から24センチで100インチの大画面を実現しました

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